普段に看護師の習性が…
看護師は勤務時間が長いせいか、それとも仕事内容が特殊なせいか、ついつい普段の生活の中にも職業を通してしみついてしまった習性が出てしまったりします。
まずもっともありがちなのが、つい出てしまう専門用語などです。
「バイタル」や「レベルダウン」といった言葉は普通に生活している分にはあまり登場しないものですが、ちょっと身近な人が具合を悪くしてしまったり救急車を呼ぶような事態が起きてしまったようなときにはついつい周囲の人のことも気にせずバンバンそうした言葉遣いをしてしまったりします。
その場をしのぐときにはよいのですが、何事も無く処置が済んだあとなどには周りの人が引いてしまっているのをみかけたりします。
それと、ついついあるのがハサミやボールペンを探している時につい自分の胸元のポケットを探ってしまうというケースです。
普段着で胸ポケットがあるような服は滅多に着ないのですが、つい手がそのあたりを泳いでしまうと「またやってしまった」と思ったりします。
つい最近あったのが、友人たちとフリーマーケットでお店番をしたとき買い物が終わったお客さんに対して他の人達が「ありがとうございました」や「またお越しください」といったことを言っているのに、私だけつい「お大事に」と言ってしまったような場面です。
またお越しくださいとか、仕事では言えないことなのでついつい口から出てしまうんですよね。
他にも、自分が勤務する病院以外の診療所などに行ったときについついすれ違う患者さんやその家族さんに会釈をしてしまうということもありました。
そうしたクセがつい出てしまうということは、私なりにまじめに仕事をしている証拠かなと思ったりしますが、それでも実際に体験すると恥ずかしいという思いが先に感じられてしまうものです。
夜勤が続くと…
反対につい出てしまう職業病として悲しくなるのが仕事柄しみついてしまった生活スタイルなどです。
夜勤が続いたせいで、普段の生活時間帯に戻ってからも夜中に目が覚めてなかなか眠ることができなかったりすることがあります。
それとぼんやりしているときに私用の電話に出ると、つい反射的に「はい。○○病院の○○です」といったような名乗り方をしてしまったりします。
電話関連の仕事をしている人にそういう話をすると、私もあるといったような共感を得られたりするのですが、それが看護師となると「どうしましたか?」とあたかも電話の向こうの人が今にも倒れそうになっているかのような口調になるので、驚かれてしまうことがよくあります。
最後に、ささやかなことですが夏場に半袖を着ている人が増えてくると、ついついその人の腕の血管を眺める習性が出てしまったりします。
血管がきれいに出ている人を見るとラインがとりやすそう、とつい考えてしまっていたりするのでそれはあまり口に出しては言わないようにしています。